装飾を変えるとか、メリットのないことを告知するパチンコ屋

上の画像は、2016年年末に、とある店舗の通路やトイレに堂々と掲示してあったイベントスケジュールです。
厳密にはイベントレベルの内容ではないし、なによりイベントに関して規制・自粛している現状では店舗としても堂々と告知する内容には細心の注意を払う必要がありました。
だからこそ「?」と思える内容が記載されています。
「海コーナー装飾一新」「北斗無双毎週装飾変更」「ルパン&慶次装飾一新」がソレです。
装飾を変えることにより、来店するお客さんの気分もリフレッシュされるとでも思っているのか?
装飾変更?それがどうした。勝手にやれよ。告知するなよ。
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すべてのお客さんは装飾程度の遊技環境の変化なんか求めていません。
そんなどうでもいい店都合の自己満イベントしか掲載する内容がないのなら、初めから何一つ告知する必要なんてありません。
驚くことに、通路やトイレに掲示されているだけでなく、ジェットカウンター時にも案内してくるのです。
「明日は〇コーナーの装飾が変わりますので宜しくお願いしま~す」
それは客になんのメリットがあるの?
装飾が変わると「出してくれる」のか。
いいえ、装飾にお金と手間をかける以上、お客さんに還元するお金なんてありません。
ましてや色んな機種で頻繁に変わる装飾イベント。
以前にたくさんのパチンコ店で行われていた曜日イベントを彷彿させますが、頻繁にやるイベントほど信頼度の低いものはありません。
結果、装飾を変えたところでお客さんにメリットはありません。
声かけをしてくる店員たちも当然分かっています。
(こんなことをご案内しても意味なんてないじゃん。客の反応は冷たいからご案内したくないよ)と。
むしろ、集客効果があると思って案内している店員がいるとしたら、ぜひ頭の中をのぞいてみたい。
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ホールスタッフは上司の指示で仕方なく「装飾変更イベント」を告知してきます。
そして上司たちも、会社の指示で仕方なく「装飾変更イベント」を部下に告知させます。
つまり、客にひとつのメリットもないこのイベントともいえないイベントを、さも凄いことのように告知したい上層部こそが、真に客の気持ちを理解していないのです。
装飾が変わることを告知する従業員も告知されるお客さんも、誰一人として得をしていないのです。
この店舗を運営する会社が、いかに客の気持ちを理解できていないか、根拠は他にもあります。
売り上げの一部を団体に寄付しているけど…
今回の「装飾変更」をわざわざ告知してくる店舗を運営している会社は、チャリティーと称して売り上げの一部をそういった団体に寄付しています。
そして、「今月は〇円を寄付した」「今年は〇円寄付した」とお客さんに対しての結果報告も欠かしません。
まぁね、売り上げを寄付しようがホールのお客さんには関係ないんですけどね。…いや、関係はありまくりですよ。
この会社が寄付している売り上げは、つまりお客さんが遊技した対価として支払った代金です。
釘がひどくて回らないパチンコに対して支払ったお金、設定が低くて勝てる訳がないスロットに対して支払ったお金です。
なぜ、寄付する余裕のあるお金を客に還元しようとしないのか?
これだけが疑問です。
別にパチンコなどという過度な娯楽に興じる客から金をむしり取るのは自由です。
売り上げの一部を寄付するのだって自由です。
だけど、客からむしり取ったお金を「これだけ寄付しました」と結果報告することで、金をむしり取られた客はコケにされている気分になっているのです。
だからこそ、名前も顔を知らない「かわいそうな人たち」を支援するくらいなら、店舗がもっと大切にしなければいけない「お客様」に還元するべきだ、という僕のひどい考えが、実はパチンコ店のあるべき本来の姿であると言い切れます。
せいぜいペットボトルのキャップとか集めるくらいにしておけよ、と。
金はお客さんに還元しろよ。
慈善活動に力を入れたいのなら、金を持て余している社長など役員が自分たちの報酬から寄付すればいい。
社内で有志を募って、お金を出し合って寄付すれば良いだけの話なのですが。
わざわざ「〇円寄付しました」などとアピールしてくるあたりが、慈善ではなく偽善なのです。
本物の慈善なら、「伊達直人」のように匿名にし、決して公表したりしない。
それでも寄付された団体はパチンコ会社に対して感謝をするでしょうが、冷静なお客さんからすれば偽善活動に見えてしまうし、実際に偽善活動だと判断できます。
自社のイメージアップを図ってみたものの、僕からすれば「やりすぎ」てイメージダウンに見えてしまいます。
本当の慈善行為であるのなら、別に寄付していることすらお客さんが知る必要も理由もないのですから。
自社のイメージアップ戦略のひとつとして、恵まれない人を支援している団体が利用されているだけに過ぎないのです。
装飾変更を告知するという謎の方針だけで十分分かりきっていましたが、加えて、お客さんからすればあからさまな偽善行為をいつまでもぬけぬけと続けているあたりからも、この会社がいかに客の気持ちを理解していないかが伺えます。
客と従業員を大切にできない企業は潰れてほしい。他のことを気にかけるのはその後でも遅くありません。
これはパチンコ屋に限ったことではありません。
偽善チャリティーをやめて、そのお金をお客さんに還元するのがパチンコ店として優秀な判断だとこの会社が気づく日はくるのでしょうか。
そんなんだからおたくの会社(N)のイメージは悪いんだよ。装飾変更もチャリティーもメリットがないよ。早く気づけよ。