お疲れ様でした。働いていたホールの終焉。
パチンコ屋がつぶれる、そんなこと今となっては何も珍しくありません。
全国パチンコ店情報サイトであるP-WORLDに掲載されているパチンコ店の数も、過去と比べれば「どうしてこうなった」と思えるくらい数が減りました。
そして2016年、僕が過去に勤めていたパチンコ店も閉店を迎えました。
これから、僕が働いていたパチンコ店のことを書きますが、特定はするなよ?絶対するなよ?
特定した輩は 夜道は背後に気をつけな! パルプンテだよ?
伝説のグランドオープンと評価されたそのパチンコ屋に、僕は新規スタッフとして労働に従事。
お客さんによると、1000円で25回転なんて当たり前の調整だったそうです。
3円交換とはいえ、十分すぎるエサまきです。
スロットも非等価とはいえ、別盛りだらけ。
連日の高稼働は当然でした。
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しかしオープンから3ヶ月も経つ頃には、「あれ!おかしいな!変だな!」と違和感をおぼえるほどお客さんは減っていきました。
グランドオープンに大成功したパチンコ屋も、いつかのタイミングで「回収時期」に入るのは商売として当然の流れです。
ただ、グランドがあまりにも甘甘だったため、一旦釘を締めたり設定を下げたりすると客離れが発生するのも当然の流れです。
ましてや、エサまきと回収の落差が大きければ大きいほど客離れが加速するのも至極当然です。
つまり、グランドオープンの大放出とその後の大回収、良くも悪くも「やりすぎ」た結果が3ヶ月後の低稼働です。
立地が微妙ではありますが、低稼働の理由にはなりません。
「南斗乱れるとき北斗あらわる」ように、出玉が咲き乱れるところに客は集まるものです。
それまで田舎臭い6店舗を経営していたその企業にとっては大冒険ともいえる、なかなかの規模・設備が整った現代的な新店舗でした。
そんな新店がオープンから10年もたずに、このたび閉店されました。
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パチンコ屋がつぶれるのは、店長の手腕のせい?
よく勘違いしている人も多いのですが、店長が何でもかんでも権限があると思ったら大間違いです。
あくまで店長は、本社に決められた予算に従って釘を開けたり締めたりしているに過ぎません。
なんなら、導入する台を決定する権限すらない店長だっているんです。
つまり会社によって店長の権限の広さは変化する、ということであり、店長は与えられた条件内で仕事をしているに過ぎません。
店長なんて、ほとんどの場合、ただのサラリーマンですよ?
店のトップだからといって「店長を呼べ」とか文句を言うお客さん、悪いのは店長ではなく本社・上層部なので文句はそちらに言うべきです。
今回つぶれたパチンコ屋の店長を僕が評価するならば、優秀な店長もいたし、う~んと思う店長もいました。
オープン後3ヶ月からは、かなりの頻度で店長は変わりました。
僕が在籍していた2年4ヶ月の間に、店舗に一人の「店長」は4回以上変わりました。大杉。
A店長で稼働を改善できないなら、グループ店のB店長を新店に異動させて任せて、を繰り返す会社。
誰が悪いって、権限に限界がある店長の手腕ではなく、会社を支配していた常務(現社長・前社長の息子)の手腕ですよ。
新店を立ち上げるにあたり、他社の店舗の副店長を何人も引き抜いて新店のレベルアップを図ったところで、肝心の上層部が無能なら、引き抜かれた彼らは他社で培ったノウハウを活かすことはできません。
親族経営であることを棚に上げ、生まれつきの血筋だけで常務というポジションに就任、老いぼれた父親(前社長)になりかわり会社を支配、限界のない権限を発動しやりたい放題、その結果が、膨大な金を使って立ち上げた新店の閉店。
僕が働いていた新店を含め、当時は7店舗を展開していた会社でしたが、2016年年末には残すところ1店舗になっています。
これが、「誰が悪いか?」の答えが「現社長」となる明確な根拠です。
確かに、世間のパチンコ離れは深刻だった。
つぶれるホールは後を絶たない。
しかし、つぶれる理由が「時代のせい」であるとするなら、「その時代に対応できなかった会社の力が皆無だった」という事実が残り、力のない会社は誰のせいか、と問われればトップである「社長」となる理屈は、99×99を計算するより簡単なことです。
社長にハッキリと物申す!!…ネットで。
僕は会社を支配していた当時の常務(現社長)のことは、正直嫌いでした。
立派なポリシーと理念を掲げるのはいいものの、実際に社員に課したのは「やりがいという名のサービス残業」。
キレイゴトだらけの経営理念とは裏腹に、労働実態は黒より暗いブラック企業でした。
パチンコ情熱リーグという、「今のパチンコ屋で働いて良かったことや熱い思い」を発表する大会にも参加した新店。
仕事への情熱なんて冷めきるくらい、サービス残業でヘトヘトなんですけど。
新店は役職者含め社員は定着せず、それだから新店は経営年数を増すごとにありとあらゆるレベルが下がり、稼働もさらに下がり、当然のように迎えた閉店。
それ以前にもどんどん閉店を決断された自社の既存店。
父親(前社長)が展開した7店舗を1店舗にまで減らした現社長の責任は大きく、そしてあまりに無能です。
庭にプールがついた家を自慢する社長。
従業員のプライベートを奪いサービス残業を課した挙げ句、その店がつぶれるとは、一体今あなたは何を思うのだろう。
父親が頑張って増やした7店舗を、1店舗にまで減らしたあなたは、今何を考えているのだろう。
キレイゴトだけで・気合いだけでは、どうにもならないことなんて山ほどある。
恵まれた人生を歩んできたあなたは、最近始めてその事実を体感しているのではないだろうか。
あなたの部下はこれまで数百人~数千人いたのかもしれないが、あなたに感謝している人がどれだけいるだろうか。