当たりを楽しみたい人向けのちょいパチ。…人気が出る訳がない。

遊パチより遊べる?「ちょいパチ」は人気が出るのか?

いつの間にか「ちょいパチ」なるスペックのパチンコが出始めているようで…。
ちょいパチは、2016年8月現在、大当たり確率は1/40以上(1/30とかね)で、ヘソ賞球は5玉ということで、これはつまり、ものすごく当たりやすく玉持ちも良い台=遊べるパチンコ台ってことになります。
大当たり確率1/99とかの遊パチよりも、もっともっと遊びやすいスペックが遊パチってことですね!
まぁ断言するけど、流行らないだろコレ。
元パチンコ店員かつ元パチンカー目線で、ちょいパチが流行らないと思う理由について考えを述べていきます。

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ちょいパチが流行らないと思う理由①:釘はガチガチと予想できるから

ちょいパチは5分~10分に1度は大当たり当選となることを見込んでいて、例えば大当たり確率1/40の場合、1分間に6回転スタートすれば平均で6分40秒に1回大当たりする計算になります。

遊パチ以上に当たりやすい、ってことは…もしスムーズにストレスなく回る釘調整にしてしまったら、それだけ当たりと当たりの間隔が短くなってしまい、ホールは玉を・そして現金を回収できません。
これだけ当たりやすいスペックであれば、どんどん玉を回収しなければホール運営もうまくいく訳がないため、その手段として釘はガチガチであることが予想されます。
ちょいパチはヘソ賞球が5玉であり従来の機種より2玉(以上)多いです。したがって1000円あたりの玉持ち時間は従来の機種よりヘソ賞球が増えた分だけ長くなります。
それに反して、従来の機種と玉持ち時間の体感に大差のないアリサマになるのでは、と予想しています。

そして、5分~10分に1度は大当たり当選となることを見込まれたちょいパチは、ホールの釘調整のせいで極端な話…7分~12分に1度程度の大当たり当選になるのではないかと思います。
少ない回転数で当たるけど、思ったより金使うなーという印象をお客さんはもつことになるでしょう。

これらは全て、釘がガチガチゆえに起こる現象です。

簡単な話、初当たりの軽い機種と重い機種、ホールが甘い調整にしやすいのはどちらかといえば、初当たりの重い機種なのです。

ちょいパチは、ヘソ賞球が多い分ボーダーラインも高くなるので、ある程度回ったとしても「この台は他の台よりよく回るぜ!」などと勘違いしないように注意が必要です。そもそも、従来の機種より回らなければ勝負になりません。

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ちょいパチが流行らないと思う理由②:客が求めるスペックではない

パチンコの醍醐味は、大当たりや連チャンによる「大量出玉」の興奮であり、ショボ連のショボ出玉ではありません。
2016年8月現在、人気機種は現行マックス機種は旧マックス機種であり、お客さんはやっぱり大量出玉を求めています。
そんな中、大当たりしても上皿が満タンになる程度の出玉しか得られないようなスペックを用意したところで客のニーズに合っていないのは明白です。

少ない出玉では大当たりの興奮もありがたみも感じられず、激アツ演出がきてもドキドキできません。従来のお客さんからすれば、色んなパターンの大当たり演出が見れる程度ですし、大当たり演出を見る程度ならアップされた動画を見るだけで十分です。

超気軽に遊べるスペックというのは、パチンコ離れをどうにかして食い止めたいわりに射幸心も抑えたいパチンコ業界のニーズであり、お客さんのニーズではありません。

ちょいパチが流行らないと思う理由③:そもそもパチンコが流行っていない

ホールからお客さんが離れていくにつれ、ホールとしては客単価(お客さん一人あたりの消費金額)を上げて利益を確保するしかなく、お客さんは更に勝てなくなりもっとお客さんが離れていく…ここ10年、そんな背景があります。
そんな悪循環を打開すべく、1パチや5スロなど低玉貸コーナーが登場し、低玉貸コーナーを設置しても結局は利益優先になりお客さんは離れ、そして新しい試みとして「ちょいパチ」が出ました。

既にパチンコ業界がオワコン化している状況での登場です。流行が終わった分野で何かを流行らそうとしても、まぁ無駄な努力になりますよね。

スマホアプリが流行っている状況だからこそ、ポケモンGOとかは流行った訳で。

というかスマホアプリとかの楽しい遊びが、パチンコ屋が流行らない理由の一つでもありますよね。

まとめ:ちょいパチなんか人気は出ない!

ちょいパチが流行らない理由として、
①釘はガチガチと予想できるから
②客が求めるスペックではない
③そもそもパチンコが流行っていない
と、3つの理由を挙げました。

離れたパチンコユーザや新規ユーザがちょいパチを打ってみるとしても、「①釘はガチガチと予想できるから」のとおり実は大して遊べませんし、「②客が求めるスペックではない」のとおり大した面白みもありませんから、まぁ結局はちょいパチなんて流行らないと予想できます。

4パチで客はつかず、低玉貸で客はとび、ついには、演出を見るだけの「ちょいパチ」…。
パチンコ屋の「終わりの終わり」が始まるのか…。

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