ホールコンのベースが高い・スタートが高い…。データ異常の意味や対応を説明しています。

パチンコデータ異常時の意味と対応(初級編)

ホールコンはデータ異常があると、ベース異常、スタート異常、TS異常、アウト点検など、データの異常を知らせてくれます。
ホールコンのデータチェックをする立場になると、ベースが高かったり、スタートが高かったり、逆に少なかったりするために対応や原因追求が必要なことがあります。
ここでは、ホールコンの異常データを見つけた時に、ホールコンに触りたてのルーキーやアルバイトスタッフでも出来る対応や原因追求、考え方を説明します。

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※このページはパソコンで見ることをオススメします。スマホはちょっと見にくいなぁ。

さっそくパチンコデータ異常時の意味と対応を見る

なお、例に上げるデータ用語はダイコクを元にしていますが、他メーカーでも呼び方は違っても同様のデータ用語はあるはずですので、置き換えて考えてください。
ってか、データ用語の「呼び方」なんて、そのお店特有のものや、そのメーカーのホールコンだけの場合がありますからね。

また、現役時代を思い出しながらの記事作成なので、もし間違っていたらすみません。
ってか分からないことは最初から上司に聞こうね。

今勉強するも良し、後で勉強するも良しです。
ぜひ活用してください。

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この中に知りたいこと、ある?

基本的なこと

まず、ダイコクのホールコンで言えば、「異常」は数値が高い・「点検」は数値が低いと思っていただいて良いと思います。
そして、BAやSAなど、Aがつくデータ用語は電チューサポート時(確変も時短も区別しない)のデータという認識で良いと思います。つまりBAなら電サポ時のB、SAなら電サポ時のS(スタート)です。

ベースが高い(ベース異常)

通常時の出玉率が高い。
ザックリ表現すると、「通常時にしては玉のもちが良すぎじゃない?」

可能性1:アウトの過少カウント
アウトが少なくカウントされるせいで相対的にベースが高くなるケース
原因1:アウトこぼれ
アウトボックスのズレや、アウトボックスで玉が詰まっていないか確認。
原因2:パレスタ不良
アウトボックスについている計数器の点検や交換。
原因3:断線
パレスタの配線やアウト配線の確認。

可能性2:セーフの過剰カウント
セーフが多くカウントされるせいで相対的にベースが高くなるケース
原因1:賞球が多い
パターン1:賞球不良
賞球ケースや裏セット不良の可能性がある。
パターン2:本来は特賞中のセーフ
特賞中のセーフが通常時に戻った後に払い出されたり、そもそも特賞をデータとして拾っていない可能性がある。
パターン3:釘折れ
釘が折れたために各賞球口に入賞しやすくなっている可能性がある。
パターン4:盤面にブドウ状の玉の重なりがある
ブドウにより各入賞口に入賞しやすくなることもある。
パターン5:お客さんの遊技が上手い
止め打ちなど。
パターン6:不正
ゴト行為により出玉率が高い。
原因2:キャリー不良
ジャバラから台に玉が送られるときに通る計数器の確認。
原因3:玉ぬき状態になっている
玉ぬきになっていると玉はジャバラから送られ続け、キャリーはずっとカウントを続けてしまう。
原因4:セーフ配線に不備

可能性3:たまたま多くの入賞口に玉が入った。

ベースが低い(ベース点検)

通常時の出玉率が低い。
ザックリ表現すると、「通常時だけど、それにしても玉のもちが悪すぎ。」

可能性1:アウトの過剰カウント
アウトが多くカウントされるせいで相対的にベースが低くなるケース
原因:パレスタ不良
アウトボックスについている計数器の点検や交換。
原因2:その他アウトが多くなる原因
色々な可能性を探る。

可能性2:セーフの過少カウント
セーフが少なくカウントされるせいで相対的にベースが低くなるケース
原因1:キャリー不良
ジャバラから台に玉が送られるときに通る計数器の確認。
原因2:賞球が少ない
パターン1:賞球不良
賞球ケースや裏セット不良の可能性がある。
パターン2:玉詰まり
遊技台のどこかの部分で玉が詰まっている。
パターン3:釘折れ
釘が折れたためにっている可能性がある。
パターン4:盤面にブドウ状の玉の重なりがある
ブドウにより各賞球口に入賞しにくくなることもある。
パターン5:お客さんの遊技が下手
左打ちすべきなのに右打ちしたり…。
原因3:断線
セーフの配線の確認。

可能性4:たまたま入賞口に入る玉が少なかった。

BA異常

電サポ中のベース異常。ベースが高い(ベース異常)を参照。

スタートが高い(スタート異常)

通常時のスタート率が高い。
ザックリ表現すると、「通常時にしては、よく回りすぎ。」

可能性1:スタート過剰カウント
原因1:カウント不良
配線ミスや基盤不良の可能性がある。
原因2:釘折れ
釘が折れたためにスタート入賞しやすくなっている可能性がある。
原因3:止め打ち
遊技が上手い。
原因4:盤面にブドウ状の玉の重なりがある
ブドウによりスタート入賞が多くなることもある。
原因5:不正
ゴト行為によりスタート率が高い。

可能性2:アウトの過少カウント
原因1:アウトこぼれ
アウトボックスのズレや、アウトボックスで玉が詰まっていないか確認。
原因2:パレスタ不良
アウトボックスについている計数器の点検や交換。
原因3:断線
パレスタの配線やアウト配線の確認。

可能性3:一時的に良く回った
瞬間的なこと。

スタートが低い(スタート点検)

通常時のスタート率が低い。
ザックリ表現すると、「通常時だけど、それにしても回らなすぎ。」

可能性1:スタート過少カウント
原因1:カウント不良
配線ミスや断線、基盤不良の可能性がある。
原因2:釘折れ
釘が折れたためにスタート入賞しにくくなっている可能性がある。
原因3:打ちっぱなし
遊技が下手。

可能性2:アウトの過剰カウント
原因1:パレスタ不良
アウトボックスについている計数器の点検や交換。
原因2:玉ぬき状態になっている
アウトに玉が垂れ流しになっている。
原因3:その他アウトが多くなる原因
色々な可能性を探る。

可能性3:一時的に回らなかった
瞬間的なもの。

SA異常

電サポ時のスタート率が高い。スタートが高い(スタート異常)を参照。

TYが高い

特賞中(大当たり中・確変中・時短中の状態)の平均差玉数が多い。
ザックリ表現すると、「こんなに出玉多いものかね。」

可能性1:アウト過少カウント
アウトが少なくカウントされるせいで相対的に差玉が多くなるケース
原因1:アウトこぼれ
アウトボックスのズレや、アウトボックスで玉が詰まっていないか確認。
原因2:パレスタ不良
アウトボックスについている計数器の点検や交換。
原因3:断線
パレスタの配線やアウト配線の確認。

可能性2:セーフの過剰カウント
セーフが多くカウントされるせいで相対的に差玉が多くなるケース
原因1:賞球が多い
パターン1:賞球不良
賞球ケースや裏セット不良の可能性がある。
パターン2:釘折れ
釘が折れたために各賞球口に入賞しやすくなっている可能性がある。
パターン3:盤面にブドウ状の玉の重なりがある
ブドウにより各入賞口に入賞しやすくなることもある。
パターン4:お客さんの遊技が上手い
止め打ちやアタッカーへのオーバー入賞など。
パターン6:不正
ゴト行為によるもの。
原因2:キャリー不良
ジャバラから台に玉が送られるときに通る計数器の確認。
原因3:セーフ配線の不備

TYが低い

特賞中(大当たり中・確変中・時短中の状態)の平均差玉数が少ない。
ザックリ表現すると、「こんなに出玉少ないものかね。」

可能性1:アウト過剰カウント
アウトが多くカウントされるせいで相対的に差玉が少なくなるケース
原因1:パレスタ不良
アウトボックスについている計数器の点検や交換。
原因2:その他アウトが多くなる原因
色々な可能性を探る。

可能性2:セーフの過少カウント
セーフが少なくカウントされるせいで相対的に差玉が少なくなるケース
原因1:賞球が少ない
パターン1:賞球不良
賞球ケースや裏セット不良の可能性がある。
パターン2:大当たり中に玉を打ち込まなかった
当然賞球は少ない。
パターン3:玉詰まり
遊技台のどこかの部分で玉が詰まっている。
パターン4:釘折れ
釘が折れたために各賞球口に入賞しにくくなっている可能性がある。
パターン5:盤面にブドウ状の玉の重なりがある
ブドウにより各入賞口に入賞しにくくなることもある。
パターン6:お客さんの遊技が下手
右打ちなのに左打ちしたり…。
原因2:キャリー不良
ジャバラから台に玉が送られるときに通る計数器の確認。
原因3:断線
セーフの配線の確認。

特賞確率が高い(TS異常)

特賞確率が高い。
ザックリ表現すると「当たりすぎ。」

可能性1:スタート配線のゆるみ
きちんとスタートをカウントしないことにより少ない回転数で当たっているという誤認識の可能性。

可能性2:不正
ゴト行為により当たっている。

可能性3:たまたま良く当たる
ヒキが強い。

アウトがない・少ない(アウト点検)

一定のスタートやセーフはあるのにアウトがない(or少ない)。
ザックリ表現すると「アウトが、ちゃんと上がってないよ」

可能性1:アウトボックスの詰まり
アウトボックスの中が、ゴミとか異物が原因で詰まっている。

可能性2:配線抜け
パレスタ(アウト計数器)配線やアウト配線の確認。

可能性3:パレスタ(アウト計数器)不良

可能性4:アウトボックスの位置が合っていない
お客さんが打ちだした玉がアウトボックスを経由せず島内(ドブ)にダダ漏れ。

アウト超過

絶対アウト(1分間に最大100玉を打つことができる)の概念から、パレスタ(アウト計数器)を通過する玉も一定の時間に対しておよそ一定の範囲内のはずなのに、それ以上のアウトを計数した。
ザックリ表現すると「ありえないくらい一気にアウトを計数したよ。」

可能性1:アウトボックスの詰まりの解消
アウトボックスで詰まっていた大量の玉が、滝のような勢いでパレスタを通過した。

可能性2:盤面のブドウの処理後
大きなブドウを処理すれば、処理した大量の玉は滝のような勢いでパレスタを通過する。

可能性3:玉ぬき状態になっている
玉ぬき状態で台が閉まっていれば、玉は滝のような勢いでパレスタを通過する。

可能性4:どこかから玉が漏れている
台裏の玉タンク部やタンク部への玉供給設備などから玉が漏れ、アウトボックスに入り込んでしまっている。

可能性5:パレスタやアウト線の不備
実際に通った玉数以上の玉数をカウントしてしまっている。

アウトが多い(アウト異常)

スタートやセーフと比べると、アウトが多すぎる。
もしくは、スタートやセーフは上がってないのにアウトだけ上がっている。
ザックリ表現すると「なんかアウトだけ異常に上がってるんだけど。」

可能性1:セーフ線・スタート線の断線
アウトのデータだけが上がっているケース。
セーフ線・スタート線のゆるみや抜けを確認。

可能性2:アウトボックスの詰まりの解消
アウトボックスで詰まっていた大量の玉が流れれば、その瞬間のアウトは、スタートやセーフと比べて多くなる。

可能性3:盤面のブドウの処理後
大きなブドウを処理すれば、その瞬間のアウトは、スタートやセーフと比べて多くなる。

可能性4:玉ぬき状態になっている
玉ぬき状態で台が閉まっていれば、アウトは猛烈なスピードで上がる。

可能性5:どこかから玉が漏れている
台裏の玉タンク部や玉タンク部への玉供給設備などから玉が漏れ、アウトボックスに入り込んでしまっている。

可能性6:パレスタやアウト線の不備
実際に通った玉数以上の玉数をカウントしてしまっている。

ホールコンデータ異常のまとめ

まず、セーフやベースなど出玉関連でそれぞれ異常な高いデータを発見したら、盤面を見て釘折れやブドウの確認は必要ですよね…。ゴトの可能性もあります。
ホールコン触りたての内は、営業中は低いデータよりも高いデータには注意が必要だと思うといいかもしれません。
しかし、低いデータも高いデータも、原因を把握しないと閉店後に困ることになる場合があるので、どちらもないがしろには出来ません。
まぁ、原因追求の結果として「偶然」ってなる場合も多いんですけどね。

ハァハァ…。疲れた。
とりあえずこんな感じですかね。役職者ならもちろん理解していなきゃいけないことですが、一般社員やアルバイトでも覚えようと思えば覚えられる内容ですよね…。

そもそも、データ用語を覚えていないと「何のこっちゃ」ってなります。

ベース異常だのアウト点検だの、そのお店やホールコンメーカー特有のデータの「呼び方」よりも、その呼び方のものが「何を意味するか=どんな異常内容か」の理解が重要です。そのうえで、どんなデータ異常内容のときにどんな対応をするかが決まってきます。

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