ダイコクのホールコンを例に、パチンコのデータ用語と計算式を掲載します。

パチンコのデータ用語と計算式(初級編)

ホールコンに触りたての社員・アルバイトの方のために、パチンコ業界人ぽい専門的なホールコンのデータ用語の意味とデータ計算式を説明します。
役職者の場合、このページに掲載した内容程度が分からないと話になりません。
大前提として、ダイコクのホールコン表記で説明させていただきますが、他メーカーでも表記は違っても意味は同じデータ用語があるはずですので、ダイコク以外のメーカーの場合は該当するデータ用語と照らし合わせてご理解ください。

ダイコク前提となってしまうお詫びに、計算式だけではなく実際のホールコンをモチーフとした画像付きで説明しているので、どのサイトよりもめっちゃ分かりやすい、自信をもって現役パチンコ店員にオススメできるページです!同僚などにも紹介してあげてくださいね!

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※このページはパソコンで見ることをオススメします。スマホはちょっと見にくいなぁ。

分かりやすく説明しているつもりですが、分からなかったらすみません。
そしてパチンコ店員を引退した僕は、過去の知識を思い出しながらの説明なので間違っていたりしたらすみません。
まぁ、普通は上司に聞けよw

今勉強するも良し、後で勉強するも良しです。
ぜひ活用してください。

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以下のデータ項目について説明します。

データ用語の前に、まずは概念と言うか、基本的な考え方の説明です。
これらを理解していないとこのページの説明は混乱してしまいます。

絶対アウト

パチンコは1分間に玉を最大100発打ち出せる。0.6秒スパンで1玉を発射。60秒間(=1分間)打ち続ければ100発。
1分間に発射できる玉数は最大で100発と決まっている、ということ。
スロットは1分間にメダル45枚分(15ゲーム)消化できる…らしい。

特賞の捉え方

大当たりの始まりから電サポの終了までを特賞と呼ぶ。
以下の例の場合、②~⑧が特賞状態である。

例:①通常状態
②確変大当たりを引く(特賞1)
③1回目の大当たりを消化終了(特賞1)
④確変突入(特賞2)
⑤通常大当たりを引く(特賞1)
⑥2回目の大当たりを消化終了(特賞1)
⑦時短突入(特賞2)
⑧時短終了(特賞2)
⑨通常状態

つまり、通常時以外(大当たり中・確変中・時短中)はすべて特賞中ということになる。
大当たり中を特賞1、電サポ中(確変・時短の両方)を特賞2と呼ぶこともあり、
特賞1と特賞2を合わせて「特賞」と呼ぶ。
もう一度説明するが、通常時以外の状態は全て特賞中であり、特賞中以外の状態は全て通常時である。
例外として、電サポのない潜伏確変はデータ上では基本的に通常時扱いである。電サポがない(=データランプの光り方が通常時と変化がない)時のデータは、通常時のデータとして上げたいからだ。
補足1:大当たりを引きました→1000発ゲット→電サポ付かず、という場合
特賞1だけしかないけど「特賞」したこととなる。
特賞2のデータが存在しないだけで、きっちり特賞1を迎えたのだから立派な特賞である。
補足2:出玉ゼロ大当たり→STスルー、これでも「特賞」扱いとなる。
特賞1のデータは「0」として上がり、特賞2のデータはきちんと上がるから、普通に特賞だ。

Aがつくデータ用語について

B(ベース)にAがついたBAなどがある。
Aの意味は電チューサポートと捉えておくと良い。
「甘い(AMAI)状態=電サポ」の頭文字のAという解釈でも良い。
特賞の捉え方で触れたとおり、電チューサポートとは確変も時短もひっくるめた言葉である。
BAであれば、電サポ中のBである。

単位が%のデータ用語について

計算式が分かるものについては、計算式を掲載。
そのとき、×100という部分があれば、単位を%に変える作業であることを意味する。
1を100%としたとき、0.5は50%という百分率(%)の考え方。

少し見方を変えれば、計算式で出した答えが1玉あたりでの数値の場合、×100をすることで100発あたりの、つまり1分間あたりの数値であることを意味する。
絶対アウト参照。

「道のり÷速さ=時間」的な関係図

各データには関係性や連動性があるものが多数ある。
基本的なデータのいくつかに関しては、過去に僕が作った計算式の関係図を掲載してみる。

データ計算式1 データ計算式2 データ計算式3 データ計算式4

このような関係図は、他のデータ用語でも作れるものがあるはずなので、各データの関係性をしっかり理解しろ若者よ。


アウト:単位(玉)

お客さんが打ち出してアウト計数器が計数した玉数。
通常時のアウト(BO)と電サポ中のアウト(BOA)の2種類あり、
全BO+全BOA=全アウトとなる。
大当たり0回の台については、全アウト=全BOである。
計算式:自動で計数されるため無し
確認式1:セーフ+差玉=アウト
確認式2:セーフ-差玉(差玉が赤字(マイナス)の場合)=アウト

データ計算式3 パチンコのアウト計算式

セーフ:単位(玉)

払い出された玉数。
計算式:自動で計数されるため無し
確認式1:アウト-差玉=セーフ
確認式2:アウト+差玉(差玉が赤字(マイナス)の場合)=セーフ

データ計算式3 パチンコのセーフ計算式

差玉:単位(玉)

アウトとセーフの差。アウトが上回っていれば黒字、下回っていれば赤字。
計算式:アウト-セーフ=差玉

データ計算式3 パチンコの差玉計算式

出玉率:単位(%)

アウトに対するセーフの比率。
100以上でその台は赤字、100以下でその台は黒字。
計算式:(セーフ÷アウト)×100=出玉率
補足:×100の意味は、%という単位に切り替えるため。
セーフが500でアウトが1000のとき、500÷1000で0.5になり、100をかけて50%となる。
1を100%としたとき、0.5は50%という百分率(%)の考え方。

パチンコの出玉率計算式

スタート回転数:単位(回)

メインデジタルが停止した回数。
確認式:BO×スタート率=スタート回数

データ計算式4 パチンコの回転数計算式

※正確には回転数2430回転、アウトは40500と解読する必要があります。
ホールコンにあがるアウト・セーフ・差玉などの玉数は「10単位で1」、
つまり10倍にした数字が実際の数字であると捉えると良いです。

スタート率:単位(回or%)

1玉のアウトに対して、どの程度メインデジタルが停止したか。
1玉打つたびにその1玉をスタート入賞させることができる訳がないので、必然的に1以下の値となる。
1玉あたりのスタート率が0.05回なら20玉打てばメインデジタルを1回回し、停止させることができる、という意味。
計算式:スタート回転数÷BO=スタート率
「率」という表現のとおり単位を「%」にしたい場合、さらに×100を行うことで%として表現できる。

データ計算式4 パチンコのスタート率計算式

※正確には回転数2430回転、アウトは40500と解読する必要があります。
ホールコンにあがるアウト・セーフ・差玉などの玉数は「10単位で1」、
つまり10倍にした数字が実際の数字であると捉えると良いです。

1分間スタート:単位(回)

1分間のアウト(=100玉のアウト)に対して、どの程度メインデジタルが停止したか。
計算式:スタート回転数÷BO×100、つまりスタート率×100=1分間スタート

データ計算式4 パチンコのスタート率計算式

※正確には回転数2430回転、アウトは40500と解読する必要があります。
ホールコンにあがるアウト・セーフ・差玉などの玉数は「10単位で1」、
つまり10倍にした数字が実際の数字であると捉えると良いです。

1000円スタート:単位(回)

1000円分の貸し玉(250玉)で何回転するか。
計算式:(250÷B%)×1分間スタート=1000円スタート
補足:250÷B%は、250玉がなくなるまでの時間(250玉で遊べる時間)を示す。
「1分間で○回スタートする台で、●分間遊技すると、□回スタートする」←□が1000円スタート。

パチンコの1000円スタート計算式

S1:単位(個)

特賞発生までに、とにかくスタートに玉が入った個数。
保留玉が満タンのときにスタートに入ったものを含める。

SA(スタートエー):単位(回)

確変・時短中の1分間スタート回数。
電サポ中(特賞2中)の1分間スタート回数。
1分間スタートモード版→SA

B(ベース):単位(%)

通常時(電チューサポートなし=特賞中以外)の出玉率。
パチンコの場合、通常時の1分間あたりの払い出し個数とも言える。

また、これらと別に、パチンコでは通常時のことを「ベース中」「ベース時」と呼ぶ場合もある。
このことを知っておくと、BAとかBOとかの理解が早まる。
計算式1:スタート入賞時の払い出し数×1分間スタート+BY=B
計算式2:(通常時のセーフ÷通常時のアウト)×100=B
確認式:100-B%=B
計算式2の補足:×100の意味は、%という単位に切り替えるため。
セーフが500でアウトが2500のとき、500÷2500で0.2になり、100をかけて20%となる。
1を100%としたとき、0.2は20%という百分率(%)の考え方。

データ計算式1 パチンコのベース計算式

B%(ビーパーセント):単位(%)

通常時の吸い込み率。B(ベース)の逆の意味。
パチンコの場合、通常時の1分間あたりの吸い込み個数とも言える。
計算式1:100-B=B%
計算式2:(B差÷BO)×100=B%
計算式1の補足:100の意味は、100%という意味。
計算式2の補足:×100の意味は、%という単位に切り替えるため。
確認式:B+B%=100
補足:76.0%というB%なら、1分間で76玉ペースで減らすよってこと。

データ計算式2 パチンコのB%計算式

BO(ビーオー):単位(玉)

特賞発生までの平均アウト個数。
アウト(通常時のアウト+特賞中のアウト)を構成する、通常時のアウトのこと。
通常時(ベース中)のアウト→BO
特賞発生までに平均的に何玉のアウトが必要か。
計算式1:通常時の累計アウト÷特賞回数=BO
計算式2:TS÷1分間スタート×100=BO
計算式2の補足:特賞確率360で、1分間スタートが6.0のとき、
360÷6.0で60分となる。特賞までに60分間必要だった。
そして、1分間に打ち出せるできるのは100玉だから、60分間で打ち出せた6000発がBOとなる。絶対アウトを参照。

データ計算式4 パチンコのBo計算式

※正確には回転数2430回転、アウトは40500と解読する必要があります。
ホールコンにあがるアウト・セーフ・差玉などの玉数は「10単位で1」、
つまり10倍にした数字が実際の数字であると捉えると良いです。

B差(ビーさ):単位(玉)

通常時のアウトと通常時のセーフの差玉。
差玉(通常時の差玉+特賞中の差玉)を構成する、通常時の差玉のこと。
通常時(ベース中)の玉→B差
特賞発生までに吸い込んだ玉数。
計算式1:通常時アウト-通常時セーフ=B差
計算式2:B%×(BO÷100)=B差
計算式2の補足:BO÷100は、特賞発生までにかかる時間。
1分間で消費する玉数×特賞発生までの時間=特賞発生までに消費する玉数=B差。

データ計算式2 パチンコのB差計算式

BY(ビーワイ):単位(玉)

通常時の、有効スタート以外の払い出し玉。
ポケットに入った玉や、保留満タン時にスタートに入って払い出された玉が該当。
通常時(ベース中)のヨリ→BY
計算式:B-有効スタート×スタート入賞時払い出し数=BY
補足:ベース20で、有効スタート5回で、スタート入賞時払い出し数が3玉のとき、
20-(5×3)でBYは5になる。

パチンコのBY計算式

BA(ベースエー):単位(%)

電チューサポート時の出玉率。
B(出玉率)のモード版→BA
計算式:(電サポ中のセーフ÷電サポ中のアウト)×100=BA
計算式2の補足:×100の意味は、%という単位に切り替えるため。
セーフが400でアウトが500のとき、400÷500で0.8になり、100をかけて80%となる。
1を100%としたとき、0.8は80%という百分率(%)の考え方。

TO(ティーオー):単位(玉)

特賞中の平均アウト。
特賞中アウト→TO
確認式1:総BO+総TO=総アウト
確認式2:TO÷100=特賞を消化するのにかかった時間の平均
計算式2の補足:アウト÷1分間の絶対アウト=特賞を消化するのにかかった時間という意味。

T1O(ティーいちオー):単位(玉)

大当たり中(特賞1)の平均アウト→T1O

特賞1のセーフ

大当たり(特賞1)で払い出された玉数。
計算式:大当たりラウンド1ラウンドあたりのアタッカーのカウント数×アタッカー入賞時の払い出し数×大当たりのラウンド数=特1セーフ
:アタッカー払い出し数が14玉で、10玉入賞で1ラウンド消化の15ラウンド大当たりなら
15×10×14=2100が大当たりで払い出された玉となる。

TY(ティーワイ):単位(玉)

特賞1回あたりの平均差玉。
特賞ヨリ→TY
計算式:特賞中のセーフ-特賞中のアウト=TY

T1Y(ティーいちワイ):単位(玉)

大当たり1回あたりの平均差玉。
特賞1のセーフから、特賞1を消化するために打ち込んだアウトを引いた差玉。
つまり、特賞1の1回あたりの平均差玉。
特賞1ヨリ→T1Y

TS(ティーエス):単位(回)

特賞までに必要なスタート回数の平均。
特賞確率。
特賞間スタート→TS
計算式:累計スタート÷特賞回数=TS

TSA(ティーエスエー):単位(回)

確変・時短中に特賞を引く確率。
特賞間スタートモード版→TSA
電サポ中(特賞2中)に大当たり(特賞1)を引くのに必要なスタート数。

稼働率:単位(%)

1.指定した時間内で理論上カウント可能な最大アウトに対する、同時間内での実際のアウトの比率。
2.設置台数に対しての、遊技中の台数の比率。
1の計算式:アウト÷{1時間の絶対アウト×指定時間}×100
2の計算式:遊技中の台数÷設置台数×100
1が分かりにくいので補足。
例:12時間の営業でアウトが50000発のパチンコ台の稼働率を求めるとき、
1分間で100発×60分で1時間の絶対アウトは6000になり、指定時間の12時間を掛けると72000になる。
この台の稼働率は、50000÷72000×100=69.4となる。この69.4%が稼働率。
つまり、12時間のうち、約7割(=8時間24分くらい)稼働していたことになる…はず。
さらに補足:×100の意味は、どちらの計算式も単位を%に置き換えるためである。

客単価

売り上げに対するお客さん1人あたりの売上単価。
計算式:売上金額÷累積稼働数=客単価

玉単価

お客さんが玉を1玉打ち出すとするといくらの売上につながったか。
計算式:売上金額÷アウト=玉単価

売上玉

お客さんが紙幣・硬貨などを使って借りた玉。

景品玉

ジェットカウンター(出玉計数器)に流した玉。

機械割数

売り上げに対してどの程度景品が出たかを差玉から表したもの。
計算式:{売上玉-(+-差玉)}÷売上玉=機械割数

景品割数

売り上げに対してどの程度景品を出したか。
計算式:景品玉÷売上玉=景品割数

誤差玉

玉やメダルの持ち込み・持ち出しや、遊技台のアウトやセーフのカウント異常、ジェットカウンター(出玉計数器)の計数異常などがあると発生する。
計算式:(売上玉-差玉)-景品玉=誤差玉
補足:獲得玉(お客さんが景品として交換するはずの総玉数)-実際にジェットカウンター(出玉計数器)に流された総玉数=誤差玉となる。
補足2:床にこぼれている玉や、呼び出して回収した玉を集めて、アウト計数機や出玉計数機に流さず・カウントさせない場合、+の誤差となる。

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