衰退していくパチンコ業界。今後が超不安。

パチンコ店員を目指す人に伝えたい…!
それ以外の人も知っておいて損はありません。
パチ屋経験者の僕が挙げる、パチンコ店勤務のデメリットの3つめは、多くのパチンコ屋に未来がないと思われる点です。
パチンコ業界における遊技人口…つまりお客さんの減少、それに伴うパチンコ店の減少、さらにパチンコ店員の給料の減額から、明るい未来が期待できる業種という表現は全くできません。

パチンコユーザ数の推移やパチンコ店舗数の推移などの数字を用いて、2016年現在のパチンコ店の現状を説明していきます。
では早速、パチンコ店の現状と予想される未来について見ていきましょう!
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1.パチンコ遊技人口の減少
年 | 遊技人口 |
---|---|
1995年 | 2900万人 |
1996年 | 2760万人 |
1997年 | 2310万人 |
1998年 | 1980万人 |
1999年 | 1860万人 |
2000年 | 2020万人 |
2001年 | 1930万人 |
2002年 | 2170万人 |
2003年 | 1740万人 |
2004年 | 1790万人 |
2005年 | 1710万人 |
2006年 | 1660万人 |
2007年 | 1450万人 |
2008年 | 1580万人 |
2009年 | 1720万人 |
2010年 | 1670万人 |
2011年 | 1260万人 |
2012年 | 1100万人 |
2013年 | 970万人 |
2014年 | 1150万人 |
パチンコ店に未来がない、という最大の理由が、遊技人口の著しい減少です。
1995年には約2900万人だったお客さんも、12年後の2007年には約半分の約1450万人にまで落ち、さらに6年後の2013年にはついに1000万人を下回りました。
雑に表現するなら、1995年には日本の人口の約4人に1人がパチンコ・スロットを楽しんでいたにも関わらず、2013年には約12人に1人しかパチンコ・スロットをやらなくなった、ということです。
以下は、2004年頃からパチンコ店員をやっていた僕が当時見ていたありさまです。
パチンコ店としては、年々お客さんが減少していく中で、相変わらずパチンコ続行中のお客さんにさらに遊技代金を負担してもらうしか、客単価を上げるしか売上をキープする方法がありませんでした。
つまり、お客さん1人あたりの使う金額を増額するような台調整・設定にすることで売上を保っていました。
せっかく導入した新台でさえも、まずは機械代回収と言わんばかりのひどい調整です。
それが更なる客離れを引き起こしました。
「お金が減るだけで楽しくない」「出玉を搾取しすぎ」「パチンコの保留が貯まらない」…。
客離れを食い止めるために2006年頃に登場したのが1パチ・5スロなどの「低玉貸しコーナー」です。
「従来より4倍楽しめる」をテーマに各店は低玉貸しコーナーを設置しました。
しかし結果として、遊技人口の減少ペースを少しは抑えられたものの、結局は減少してしまっています。
その後も、ただ新台を導入しただけで出玉的な期待感のない新装開店、名前だけは立派なガセイベント、お客さんの期待に応える気すら感じないグランドオープン・リニューアルオープンを続け、たくさんのパチンコ店が自らお客さんの信頼を失っていきます。
2015年に至るまで、色々な演出・ゲーム性・スペックの遊技台が登場しましたが、お客さんの期待に応えられるような面白いヒット作は少なく、そのうえ相変わらずパチンコ店は利益確保を最優先したため、遊技人口は減る一方です。
さらには、遊技人口の減少が原因でパチンコメーカーすらも倒産や民事再生手続きをする会社がある現状です。いかにパチンコ業界全体が厳しい状況かは伝わるでしょう。
そして2015年11月以降に登場する遊技台は新しい規制がかけられていますが、規制の歴史を振り返るとお客さんは減少する傾向にあります。
以上のように、パチンコ人口の減少に歯止めがきかない状況であることから、多くのパチンコ店は存続の危機に立たされ、未来はないと予想できます。
2.パチンコ店の減少
年 | パチンコ店舗数 |
---|---|
1995年 | 17631 |
1996年 | 17594 |
1997年 | 17174 |
1998年 | 16764 |
1999年 | 16413 |
2000年 | 16021 |
2001年 | 15691 |
2002年 | 15255 |
2003年 | 14695 |
2004年 | 13844 |
2005年 | 13163 |
2006年 | 12588 |
2007年 | 12039 |
2008年 | 11800 |
2009年 | 11722 |
2010年 | 11576 |
2011年 | 11392 |
2012年 | 11178 |
2013年 | 10814 |
2014年 | 10567 |
遊技人口の減少に伴い、パチンコ店の店舗数も確実に減少していることもパチンコ屋に未来はないと言える理由のひとつです。
掲載した表は、スロット専門店などを除いた統計ですが、1995年には17631店舗もあったのに2014年には10567店舗まで減少しています。
稼働の高いパチンコ店・企業はともかく、ほとんどのパチンコ店は空き台だらけで、そんなお店は来年・再来年にはどうなっているか分かったもんじゃありません。
下の図は、僕が勤めたパチンコ店5社の、働き始めた当時の店舗数と2016年現在の店舗数です。
店 | 当時の店舗数 | 2016年の店舗数 |
---|---|---|
A社 | 5店 (2004年) | 3店 |
B社 | 2店 (2007年) | 1店 |
C社 | 8店 (2007年) | 1店 |
D社 | 26店 (2010年) | 28店 |
E社 | 1店 (2011年) | 1店 |
D社は大手でしかも稼働の高いお店なので、着実な営業で店舗数を増やしましたが、他の会社はキープ・もしくは減少しているのが分かりますね。これが、多くのパチンコ店に未来はないという根拠のひとつになります。
もしパチンコ店で働こうと思うなら、適当な店選びをするのではなく、慎重に・力のある会社を選ばなければ、後々大変な思いをするのは労働者なんです。
反面、大手を選んだからと言って安心という訳でもなく、大手であればあるほど、何か不祥事が発覚した際のダメージが大きいのは世の常であります。
3.パチンコ店員の給料の減額
今まで考えられませんでした。
僕の地域は確かに田舎っぽさはありますが、それでもアルバイト店員でも時給1000円を下回るお店なんてありませんでした。
しかし2015年、ついに見つけました。アルバイト時給900円!!
パチンコ店員の給料も減額の傾向にあります。
パチンコ店勤務の最大の旨みである、高時給・高月給すら確約されないお店が増えてきました。
僕が勤めた5店舗のうちでは最大手の某企業でさえ、平社員の月給は1万円ほどダウンしているようです。
さらに、僕が勤めていた当時地域一番店の某店は月給30万円でしたが、2015年時点では26万~となっています。
僕が勤務していた当時より、各店は1万~8万ほど社員の給料が下がっています。
これは全国ほとんどのパチンコ店に共通する傾向です。
そんな状況です。
例えばアルバイトをやってみても時給アップのハードルは上がっているでしょうし、社員をやってみても、1ランクか2ランク昇進して、やっとそのお店の昔の標準的な給料です。
…やってられませんよね?
下の図は、僕が勤めたパチンコ店の当時の平社員の初任給と、2015年に求人媒体や企業ホームページに掲載していた初任給の比較です。
店 | 当時の給料 | 2015年の給料 |
---|---|---|
A店 | 300000円 (2004年) | 260000円 |
B店 | 260000円 (2007年) | 180000円 |
C店 | 240000円 (2008年) | 210000円 |
D店 | 270000円 (2010年) | 260000円 |
平社員でこのありさまです。
今のパチンコ屋で昇進してもあまり旨みがないの伝わりますよね。
給料がそこまで高水準ではなくなった以上、従業員の意欲やモチベーションは上がらず、いい接客はできないし、能力的な向上も見られず、有能な人材は育たず、店舗の活性化・稼働アップにはつながりません。
そうして、お客さんの数は低水準をキープ、もしくは更に減少していき、パチンコ店がまたひとつ減少していく原因になるのです。
パチンコ店勤務最大の動機である給料が下がっていることが、多くのパチンコ店に未来はなくなるひとつの要因になっていて、昨今のパチンコ店経営の厳しさを物語っています。
そして、高水準の給料ではなくなったパチンコ店勤務。やすやすとオススメする訳がありません。
このページのまとめ!!
以上、パチンコ遊戯人口の減少・パチンコ店舗数の減少・パチンコ店員の給料の減額という2016年現在の3つの観点から、パチンコ業界の今後と多くのパチンコ店に未来はないと予想され、これからパチンコ店で働こうと検討中の人へのデメリットにもなります。
「半年や1年程度のアルバイトなら良いんじゃないか」と思う人もいるでしょう。
確かにそうですね。
パチンコ店員の給料が減額傾向にあるとは言え、やっぱり高時給ですからね。
しかし例えば、週5日出勤できるって話だったのに数ヶ月経ったら週3日しかシフトに組まれなかったりなど、予定していた収入を得られなくなる可能性があります。
理由はひとつ、経営の厳しさによる人件費削減です。
僕が働いていたお店でもこんな事態に陥ったパチンコ店は2つありました。
そうしてアルバイトの彼らは辞めていったり、もう一つアルバイトを始めてみたりしたのです。
このような理由から、短期間の勤務ですら不安な点があるのです。
時給に釣られたところで、生計に不安を抱える可能性があり、いわば自分自身とそのパチンコ店の未来が危ういのです。
そもそも、将来どころか当月のシフトさえ安定しない可能性がある、それが世の「アルバイト」です。
参考になりましたか?
もちろん、パチンコ屋で勤務するのも選択肢のひとつで、個人の自由です。
いずれにしても、良い職場を見つけてくださいね!
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